ストレスチェック制度に基づき実施する検査は、年に1回の実施と結果によって医師の面談や医療機関への受診などが行われます。同じく健康診断も年に1回の実施が義務付けられているため、両方を実施することに疑問を感じる担当者もいらっしゃるのではないでしょうか?一見すると似ているように見える2つのヘルスチェックには、実施目的や義務の範囲、実施の流れなどに大きな違いがあります。
ストレスチェックは、ストレスによる心身の不調など、主にメンタルヘルス面の把握が目的です。一方、健康診断は生活習慣の見直しや身体の異常・病気の早期発見など、健康維持・改善が目的となっています。また、健康診断の実施は会社と労働者の双方に義務付けられていますが、ストレスチェック制度では実施は会社のみに義務があり、従業員に受検の義務はありません。結果の通知にも違いがあり、健康診断は会社と本人に結果が通知されるのに対し、ストレスチェックは本人への通知のみになります。